夏といえば…お祭りですよね!
毎年7月に行われる伏見稲荷大社の本宮祭は、無数の提灯が境内に灯り、まるで異世界のような幻想的な雰囲気になるお祭りです。
SNS等で話題になったことから、最近は参詣者が爆増しているんだとか。
この記事では、そんな本宮祭の概要や歴史、そして「提灯の数」などをご紹介していきます。
伏見稲荷大社の本宮祭ってどんなお祭り?
伏見稲荷大社の本宮祭(もとみやさい)は、稲荷大神の分霊を祀る全国の崇敬者が伏見稲荷大社に参拝し、稲荷大神の神恩や恵みの深さに感謝する神事です。
本宮祭前日の宵宮には、境内の全ての石灯籠と奉納提灯に灯りが灯される「万灯神事」が行われます。
朱色の美しいあまたの提灯や日本画家などのアーティストが奉納した行灯画、提灯で作られた巨大鳥居、参集殿広場で行われる本宮踊りなどが見どころです。
宵宮祭・本宮祭の日程
毎年7月の土用入り最初の日曜日(または祝日)に本宮祭が行われ、その前日が宵宮祭となります。
伏見稲荷大社の本宮祭の歴史
本宮祭の始まりは、昭和36年(1961)。
伏見稲荷大社の神様(稲荷大神)の御鎮座1250年を記念して始まった祭事で、当初は7月22日に宵宮祭、23日に本宮祭を行っていました。
その後、7月20日が「海の日」に定められたことをきっかけに、土用に入った最初の日曜日(または祝日)を本宮祭、その前日が宵宮祭となったそうです。
本宮祭の提灯の数を実際に数えてみた
さて、ここからが本題です。
本宮祭の提灯の数をGoogleで調べたところ、「数千」「8000」「1万」など非常にバラバラでした。
と思った私は、2019年の宵宮祭・本宮祭で提灯の数を数えてみました。
猛暑の中、汗だくになりながら丸二日かけて数えたデータを提灯の種類別にご紹介していきます。
- 紹介する提灯の数は筆者が数えたものであり、実際の数と誤差がある場合があります。
- 調査範囲は伏見稲荷大社の境内及び商店街です。
- 数値は2019年の本宮祭のものです。
小・大サイズの提灯
こちらは一般の崇敬者・参拝者が奉納した提灯です。
本当は小サイズと大サイズで別々にカウントしていたのですが、メモを見返したらぐちゃぐちゃになっていたので合計にさせていただきますm(_ _;)m。
小・大サイズの提灯の数はなんと…5305個!
細かい数を掲載しておきます。
まず、数えるのが大変だった伏見稲荷大社の第一鳥居から楼門までは、小サイズ566個、大サイズ568個の計1134個でした。
千本鳥居は全て小サイズで、往路65個・復路63個の計125個でした。
提灯の試験点灯中🏮
少しだけ動画をどうぞ🎥#伏見稲荷大社 #本宮祭 pic.twitter.com/YnQ1s6Wpom— nobo (@nobo_kyoto) 2019年7月19日
四つ辻から御膳谷奉拝所までは、全て小サイズで437個でした。
四つ辻から御膳谷奉拝所までを撮影してみました🎥
静かに提灯が揺れる早朝の伏見稲荷大社の雰囲気を味わってください😆#本宮祭 pic.twitter.com/fhjdcAus3W— nobo (@nobo_kyoto) 2019年7月20日
特大サイズの提灯
特大サイズの提灯は、内拝殿に5個、権殿に5個の計10個ありました。
提灯の下には、奉納者さんの名前がずらっと吊るしてあります
超特大サイズの提灯
超特大サイズの提灯は、楼門の中央にどーんと1個だけあります。
存在感がすごいです。
触らないようにしましょうね!
提灯の合計
数えた結果、本宮祭の提灯の合計は5317個でした。
1万くらいあるんじゃないかなぁ〜と予想していたので、以外に少ないという印象です。
たぶんなんのためにもならないと思いますが、話の話題程度にお役に立てれば幸いです。
行灯画
おまけとして行灯画の数です。
楼門や外拝殿周辺などが398点、奥社奉拝所周辺が24点の計422点でした。
京都伏見が舞台の作品「いなり、こんこん、恋いろは。」の作者であるよしだもろへ先生も行灯画を奉納されていました。
2019年の行灯画は、いなこんのキャラではなく、アメリカンショートヘアの猫ちゃん。とても可愛かったです!
ちなみに、2017年はいなこんキャラたちの行灯画の他、うか様のパネルも設置されていました。
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伏見稲荷大社の本宮祭に提灯を奉納してみた
2019年の本宮祭で、私は提灯を1つ奉納してみました。
奉納料金は、小サイズが3,000円・大サイズが10,000円となります。
今回は小サイズの方を奉納。
奉納名は本名以外でもOKとのことでしたので、「nobo」名義で申請いたしました。
記念品としての鈴を2ついただけました。
あっさり見つかった奉納提灯
と長丁場を覚悟していましたが、案外あっさり見つかりました。
しかも、第一鳥居から楼門までの参道という結構いい場所に。
最悪見つからないことも覚悟していたので、見つけたときはとても嬉しい気持ちになりました。
みなさんもぜひ提灯を奉納してみてください!
きっと本宮祭の楽しみが増えると思います!
まとめ
以上、本宮祭の紹介とその提灯の数についてでした。
みなさんもぜひ数えてみてくださいね(笑)。
次は鳥居やお塚の数を数えてみたい・・・(多分無理)。
参考文献
- 京都新聞社『伏見稲荷大社』,1984年
- 伏見稲荷大社『伏見稲荷大社御鎮座千三百年史』,2011年