京都を代表する花街・祇園。
毎日たくさんの観光客が訪れるこの祇園には、舞妓さんや芸妓さんなどからの信仰を集める小さなお社「辰巳大明神」があります。
「辰巳稲荷」とも呼ばれる辰巳大明神とは、一体どんなお社なのか。
写真と共にご紹介したいと思います。
この記事で分かること
- 辰巳大明神の歴史
- 辰巳大明神の外観
- 辰巳大明神へのアクセス
辰巳大明神はどんなお社か?
辰巳大明神は、祇園に流れる白川の「巽橋」の近くにあるお社です。
よく京都を舞台にしたサスペンスドラマなどでロケ地に使われているので、見たことがある方も多いのでは無いでしょうか。
辰巳大明神の正確な由緒については不明です。
京都市が設置している説明書きによると、もともとこの地には旧家があり、その家内に屋敷神として「白蛇」が祀られていたということです。
この白蛇が祀られていた祠は、旧家移転後も地域に受け継がれ、巽橋北側のたもとに祀られました。
この祠には、祇園の料理人が卵を供えて信仰していたといわれています。
白蛇は「芸能の神・弁財天」のお使いであることから、飲食業者だけではなく、舞妓さんや芸妓さんからの信仰を集めるようになったといいます。
辰巳大明神に伝わる狸の話
辰巳大明神には、狸に関する伝承が伝わっています。
かつて、巽橋に住んでいた狸は、しばしば芸妓さんを化かし、川の中を歩かせるなどのイタズラを行っていたそうです。
狸のイタズラに困った祇園の人々が、祠に狸を祀ったところ、イタズラは収まったという伝承があります。
京都で狸というと、テレビアニメ化もされた作品「有頂天家族」ですよね〜。
今度、アニメを見返した時に辰巳大明神が映ってないか見てみます!
「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。
が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。
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辰巳大明神の外観
ここからは辰巳大明神を細かく見ていきます。
神社前の社号標、石の鳥居に掲げれている扁額、京都市の説明書きには、「巳」ではなく「已」が使用されていました。
辰巳大明神の境内はとてもキレイに手入れされていました。
地域の方々からの信仰を感じます。
手水舎も比較的キレイな状態が保たれているように感じます。
お社を横から見るとこんな感じ。美しい流造りをしています。
お社の両脇には狐が安置されています。
さすが別名「辰巳稲荷」。
朱色の鳥居、宝珠型のロウソク台、狐。
とても稲荷社らしい雰囲気があります。
ちなみに、2月には初午祭、11月には火焚祭も行われるそうです。
お社の後ろには、小さな穴が開いていました。
伏見稲荷大社のお塚やその他の稲荷社などにも似たような「狐穴」が開いていたりするのですが、この穴も狐穴の一種でしょうか。
お社横の倉庫(?)には大量の千社札が貼ってありました。
「みんな貼ってるし・・・」という感覚で新たに貼るのはやめましょうね!
ピンクのサルスベリが綺麗に咲いていました。
苔が生えた石灯籠に落ちたサルスベリの花。
ちょっとインスタ映えな感じ?
石鳥居の横に大きな桜の木が生えているため、春はキレイな桜を楽しむことが出来ます。
ライトアップもされるので、夜桜がとても綺麗らしい。
辰巳大明神を囲む玉垣には、有名な落語家・女優・お店の名前がずらりと並んでいます。
芸能関係の方からも信仰されていることがよくわかります。
まとめ
以上、辰巳大明神についてのご紹介でした。
白蛇が祀られている?狸が祀られている?でも稲荷社?
そんな疑問ばかりのお社でした(笑)。
今度は春の桜シーズンに訪れてみたいと思います!
この祇園白川周辺は、人気番組の相席食堂でチャーリー浜さんが訪れた場所でもあります。
詳しくは「相席食堂「チャーリー浜の京都・祇園編」で紹介されたお店に行ってみた!」をご覧ください。
辰巳大明神へのアクセス
- 京都市営バス「祇園」から徒歩約1分
(12・31・46・48・80・86・100・106・110・201・202・203・206・207号系統) - 京阪本線”祇園四条駅”より徒歩約7分
辰巳大明神まとめ
名称 | 辰巳大明神 |
---|---|
住所 | 京都府京都市東山区元吉町59 |
時間 | 24時間開放 |
御朱印 | なし |
祭礼 | 1月:寒供養祭 2月:初午祭 7月:土用供養祭 11月:火焚き祭 |
公式HP | なし |